k_piの雑記帳

個人的に困った点と、その解決法などをつらつら書き連ねた備忘録を兼ねたブログ

RaspberryPiでPX-BCUDを利用してBS/CSを受信する。

【2017/07/30追記】

2017/06/21のイメージから、PX-BCUDに対応したカーネルに更新されており、以下の手順を踏まなくてもよくなった。

よかった、楽になった・・・

【追記 (2016/04/23)】

RaspberryPi 3を使えば録画できました。
(続)RaspberryPiでPX-BCUDを利用してBS/CSを受信する。 - k_piの雑記帳

【動機】

予てから、「RaspberryPiでBS/CSが受信できれば、普段無音の録画環境が手に入るのだがなぁ」と考えていたが、PX-S1UDのLinux dvbドライバやrecdvbの作者Satoshi Nagahama氏のHP(Sat's space)が復活しており、PX-BCUDのLinux dvbドライバ・BS対応版recdvbが完成しているとのこと。
この神のような方のドライバ・recdvbを使わせていただいて、RaspberryPiでBS/CSを受信してみようと考えた。

【手順】

PX-BCUDのドライバはlinux-mediaにポストされているので、特に問題なければじきにPX-S1UDと同様に本家カーネルに取り込まれるだろうが、ここでは自力でカーネルコンパイルする。

  1. deepにtechnicalな日記: Raspberry Piカーネルクロスコンパイル環境を整えるを参考にして、Ubuntu上でクロスコンパイル環境を整える。
    ホームディレクトリ上で

    sudo apt-get install git
    git clone https://github.com/raspberrypi/tools
    git clone --depth=1 https://github.com/raspberrypi/linux

    を実行しておけば問題ない。

  2. Raspianを導入しているSDカードをマウントしておく。
  3. linuxフォルダに移動
    cd linux
    でOK
  4. PLEX PX-BCUDのLinuxドライバ « » Sat's spaceにあるように、「px-bcud.patch」をダウンロードする。

    wget http://www13.plala.or.jp/sat/px-bcud/px-bcud.patch

    でOK

  5. パッチを適用する。
    patch -p1 < px-bcud.patch
    でOK
  6. コンパイルする。
    make ARCH=arm CROSS_COMPILE=~/tools/arm-bcm2708/gcc-linaro-arm-linux-gnueabihf-raspbian/bin/arm-linux-gnueabihf- bcmrpi_defconfig
    make ARCH=arm CROSS_COMPILE=~/tools/arm-bcm2708/gcc-linaro-arm-linux-gnueabihf-raspbian/bin/arm-linux-gnueabihf-
    でOK
  7. インストールする。
    FAT32領域を/mnt/fat32に、ext4領域を/mnt/ext4にマウントしたとすると、
    sudo make ARCH=arm CROSS_COMPILE=~/tools/arm-bcm2708/gcc-linaro-arm-linux-gnueabihf-raspbian/bin/arm-linux-gnueabihf- INSTALL_MOD_PATH=/mnt/ext4 modules
    sudo make ARCH=arm CROSS_COMPILE=~/tools/arm-bcm2708/gcc-linaro-arm-linux-gnueabihf-raspbian/bin/arm-linux-gnueabihf- INSTALL_MOD_PATH=/mnt/ext4 modules_install
    sudo cp arch/arm/boot/Image /mnt/fat32/kernel_configured.img
    でOK
  8. FAT32領域にあるconfig.txtの末尾に
    kernel=kernel_configured.img
    を追記し、今回コンパイルしたカーネルが読み込まれるようにする。

以上で、PX-BCUDがRaspbianで認識されるようになる。dmesg等で確認すると良い。

次に、recdvbのインストールであるが、autoconf・automakeをインストールした上で、recdvb(PX-BCUD対応版)のインストール « » Sat's spaceにある通りに実行すれば良いだろう。

【結果】

とりあえず、PX-BCUDは認識されrecdvbも動作はしているようだが、現在使っているRaspberryPi model Bでは地上波以上のデータ量にCPUが追い付かず正常に動作しないというオチだった。
RaspberryPi2やRaspberryPi3では大丈夫なのかもしれない。
とりあえず、RaspberryPi3を手に入れてからかな・・・

 

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