k_piの雑記帳

個人的に困った点と、その解決法などをつらつら書き連ねた備忘録を兼ねたブログ

Raspberry Pi 4 Case Fanの動作音がうるさいので、PWM制御のプログラムを組んだ件

【概要】

Raspberry Pi 4のCPUは発熱量が多く、ファンによるCPUの冷却が必要と言われており、
RaspberryPI財団から公式に「Raspberry Pi 4 Case Fan」が発売されるほどである。
raspi-configにもRaspberry Pi 4 Case Fanの制御用項目があり、CPU温度が閾値を超えた際にのみファンをONにすることができる。

筆者もファンを購入して取り付けたが、ファンがONの際はほぼ100%でフル回転しているらしく、うるさい。
5V駆動となっているところを3.3V駆動にしてみたが、まだ耳障りであった。
そこで、CPU温度に応じてPWM制御するプログラムを組んでみた。

【作成したプログラム】

Githubに公開しているので、下記を参照。
pigpioを使用しているので、使用前には忘れずにインストール。

github.com

【結果】

ファンを3.3V駆動、50%~65%のデューティー比で動作させると、動作音はほとんど気にならなくなった。ついでにPWM制御の勉強にもなった。

 

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【小ネタ】NUC(NUC7PJYH)でHDMIから音が出ないトラブルに見舞われた件

【概要】

NUC(NUC7PJYH)にDebian stretchを導入しKodiをインストールしたのだが、HDMIから音声がうまく出力されなかった。

インテル® NUCの Linux *サポートを見てみるとDebianはサポートに入っていないのであきらめかけていたが、
どうやらstretchのカーネルが古いだけだったようで。。。

【行った作業】

  1. /etc/apt/sources.listにbackportsリポジトリを追加
    /etc/apt/sources.listをnano等で開き、以下を追加する。

    deb http://ftp.jaist.ac.jp/debian/ stretch-backports main contrib non-free
    deb-src http://ftp.jaist.ac.jp/debian/ stretch-backports main contrib non-free
  2. カーネルをbackports版を導入
    sudo apt-get -t stretch-backports install linux-image-amd64

    を実行しカーネルをアップデートし、再起動するだけ。

【結果】

結果としてはカーネルを4.9+80+deb9u6→4.19+101~bpo9+1に更新すると、何事もなく音声が出るようになった。
最初はどうやっても pavucontrolでの表示がunpluggedだったりして、カーネルの更新に行きつくまで時間が掛かってしまった。。。

 

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NUCでChinachu γの安定動作ができた件

【概要】

前回、RaspberryPi3に導入しようとしていたChinachu γをNUCにインストールした。
この結果、安定的に動作することが確認できた。
やはり一定以上のスペックは必要なようだ。

【作業環境・パッケージ】

  • NUC (NUC7PJYH)
  • Debianカーネル:4.19.12-1~bpo9+1)(NUC7PJYHのHDMI Audioに対応させるためBackports版を利用)
  • Nodejs v10.15.1
  • Mirakurun 2.8.4(コミット:ed205a71adb1486e9f0a634dccc7b234a9890206(2019/01/30))
  • Chinachu γ 0.9.5(コミット:721615b52fec4a5056a5f4769cc1faf52d9275a4(2019/02/06))

【行った作業】

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とりあえずRaspberryPiにChinachu γを導入できた件

【概要】

前回、導入しようとして失敗したRaspberryPi3へのChinachu γインストールに再チャレンジした。
今回は動作までもってこれたので、前回の記事ではアドバイスのコメントを頂いたこともあり、とりあえずの成功報告兼忘備録として記事化しようと思う。
前回記事でコメントをくださったKGMさんと通りすがりさんに感謝致します!!

【作業環境・パッケージ】

  • RaspberryPi3
  • Raspbian (カーネル:4.9.35-v7+)
  • Nodejs v6.11.1
  • Mirakurun 2.5.5(コミット:5106df061143a492aae4ad7f2f0997b08dfefb8f(2017/06/14))
  • Chinachu γ 0.9.5(コミット:9ff5fe56f37245e272ac63082db36f8bafac14d9(2017/07/25))

【行った作業】

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MSYS2を利用したffmpegのビルド方法

【動機】

前回、MSYS+MinGW-w64でffmpegをビルドしていたが、MSYSの後続プロジェクトのMSYS2なるものがあるらしく、
開発が継続中+パッケージ管理システムpacmanが利用できるという利点から、MSYS2を利用してffmpegをビルドしてみた。

(検索かけると、同じようなMSYS2を用いたffmpegのビルド方法があるので、何番煎じだよって感じだが、とりあえず、自分はこんな感じだったという感じのメモということで・・・)

 【使用ツール】

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【2017/07/30追記】Mirakurun導入しようとしたら詰んだ話 (便利なので稼働させたかった・・・

【2017/07/30 追記】

後日再チャレンジし、とりあえずRaspberryPi3でChinachu γが動作しました

【Mirakurun導入の動機】

今まで、Raspberrypiでのrecdvbの予約にはcrontabを利用していたが、
野球中継などで番組が繰り下げになると無論追従できないのが面倒・不便だった。
Chinachuを導入すれば、繰り下げ追従もできるようだったが、
RaspberrypiへのNode.js最新版の導入など面倒臭いイメージがあったので避けていた。
しかし、多少時間ができたというのと、Chinachu γがリリースされたのを機に、Chinachuを導入してみることにした。

Chinachu γを導入するにあたっては、
Chinachu γはMirakurun依存型の設計になっていることから、
まず、Mirakurunを導入したが・・・。

【行った作業】

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VPSを用いたVPNサーバーの立て方(IDCFクラウド編)

 【動機】

前回同様、中国+香港に行く際に、セキュリティやグレートファイアウォール(金盾)のことを考え、
VPNを準備しておいたのだが、色々考え自力でVPNサーバーを準備した。

今回は、IDCFクラウドVPNサーバーを立てた話をする。
(DigitalOceanで立てた話は前回記事を参照)

【概要】

今回は、IDCFクラウドを利用したVPNサーバー(strongSwan)の立て方を紹介する。
IDCFでは一番安いプランは月当り500円なのでDigitalOceanと同じ価格で、有料VPNサービスより安く、
課金は時間割で1日(24時間)であれば1×24=24円で済み、
月課金額500円に到達後(稼働から約21日後)は定額になる。

サーバーのロケーション(場所)は、

から選べる。
VPNの用途によってはむしろ海外がいいという場合があるだろうが、
この場合は前回記事のようにDigitalOceanを利用すればいいだろう。)

 【手順】

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